「高血圧専門医って何?」
「高血圧は専門医に診てもらったほうがいいの?」
医師には、さまざまな専門医の資格が存在します。その一つが「高血圧専門医」です。高血圧を専門に診てくれることは何となくわかりますが、具体的にどのような資格なのか疑問にもつ方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高血圧専門医とはどのような資格なのか、高血圧専門医に診てもらうことでどういったメリットがあるのかなどについて詳しく解説します。
目次
1.高血圧専門医とは
高血圧専門医は、日本高血圧学会が設けている専門医の制度です。ここでは、高血圧専門医がどのような資格なのか、どうすることで資格を取得できるのかなどについて見ていきましょう。
1-1.高血圧に関する専門知識をもつ医師のこと
高血圧専門医とは、高血圧に関する専門知識をもった医師のことです。高血圧をもつ患者は、日本に約4,300万人いると言われています。しかし、残念ながらこれらすべての患者さんに最適な治療が行われているわけではありません。
そこで重要な役割をはたすのが高血圧専門医です。高血圧専門医は、多方面の知識と経験から高血圧の治療にあたり、心血管疾患の抑制や健康寿命の延伸を図ります。
1-2.高血圧専門医の受験資格
高血圧専門医を受験するには、9つの条件を満たす必要があります。ここでは、例としてそのうち5つの条件を見てみましょう。
- 日本の医師免許をもっており、医師としての人格や見識を備えている
- 日本内科学会認定内科医資格または日本内科学会および日本専門医機構認定内科専門医資格をもっている
- 学会が認定した研修施設において、日本内科学会認定内科医資格を取得後または、内科専門医研修開始後、3年以上の期間にわたって常勤で、高血圧専門医制度規則に規定する研修カリキュラムの内容を修了している
- 認定施設において常勤で勤務し、受持ち医または主治医として診療に関わった高血圧にり患した入院患者の診療実績がある
- 学会または論文として発表した高血圧に関連する研究または症例報告のいずれかで計2件の業績(うち1件は代表著者)がある
このように、高血圧専門医になるためには、上記のような条件を満たさなければなりません。
1-3.専門医の資格には質が担保されていないものもあるので注意
世の中には多くの専門医の資格があります。しかし、すべての資格で質が担保されているわけではありません。
医師ですら「そんな資格があったんだ」と思うようなマイナーな資格があったり、ほとんど勉強をせずお金を払うだけで資格が取れてしまったりするようなものもあります。どのような活動をしているのかよくわからない団体や学会が認定しているものもあるので注意が必要です。
では、高血圧専門医はどうなのでしょうか。先ほども説明したように、高血圧専門医になるためには、規定のカリキュラムを修了したり論文を発表したりする必要があります。
日本高血圧学会は、高血圧研究や治療が盛んになった1978年に設立され、ノーベル生理学・医学賞級の発見をした医師が多数在籍しています。国際的な交流も盛んであり、家庭血圧を診断に取り入れることを先駆けて導入するなど、先進的な取り組みが国際的に高く評価されています。明確に質が担保された専門医の資格だと言えるでしょう。
1-4.日本高血圧学会・日本高血圧学会実地医家部会とは
日本高血圧学会には、他の学会にはあまり見られない、実地医家(勤務医や開業医)による部会が設置されており、積極的に活動しています。学会というと、大学の研究者が主導するケースも多い中、国内に4300万人という非常に大きな疾患人口を持つ高血圧の場合、実地医家、かかりつけ医が活躍の主体となります。対象者が多いために、臨床的な判断にどうしても幅が出てしまうことも避けられず、日本のどこにいても標準的な治療を受けることが逆に難しい現状があります。実地医家部会は、適切な高血圧治療を誰でも受けられるように、高血圧フォーラムをはじめとした勉強会や講演会などの企画に関り、正しい診断法や治療法の認知を高めるための活動を行っています。また、日本高血圧学会実地医家部会は、高血圧でも健康な方と変わらない毎日を送れるように市民向けのイベントも実施しています。減塩サミットやソルコンフェスティバルなどは、健康を通じた地域の活性化にも役立っており、好評を得ています。
このように、実地医家部会は、高血圧専門医をもち、開業していたり病院に勤務していたりする医師が集まる場所です。高血圧のかかりつけ医として、どうすれば患者さん目線の医療を提供できるのか、議論や実践を行っています。ぜひホームページをご覧になり、あなたの街の高血圧専門医を見つけてみてはいかがでしょうか?
2.高血圧専門医に高血圧を診てもらう3つのメリット
高血圧専門医は数があまり多くないため、専門医以外の医師に高血圧を診てもらっている患者さんが少なくありません。しかし、高血圧専門医に診てもらうことにはメリットがあります。
2-1.メリット①高血圧のことを知り尽くしている医師に診てもらえるから安心感がある
高血圧専門医は、高血圧のことを知り尽くした医師のことです。一般的な治療では降圧が難しい治療抵抗性高血圧についても、あらゆる知識や経験をフル稼働させて治療にあたります。広い知識をもった医師が担当するため、患者さんは安心して治療を受けられるでしょう。
2-2.メリット②高血圧に伴う合併症にも気を配りながら治療をしてもらえる
高血圧は、ただ血圧が高くなるだけではありません。うまく血圧がコントロールできない状態が続くと、高血圧性心肥大や心不全、脳出血や脳梗塞、高血圧性腎障害や閉塞性動脈硬化症などの合併症を起こすリスクがあります。高血圧専門医なら、これらの合併症にも気を配りながら治療を行うことが可能です。
2-3.メリット③エビデンスにもとづいた最適な治療を進められる
高血圧専門医は、ガイドラインなどのエビデンスにもとづいた治療を行います。また、高血圧の患者さんのうち約1割しかいない二次性高血圧を見逃すこともありません。
二次性高血圧とは、特定の原因によって引き起こされる高血圧のことです。体質や遺伝によって起こる本態性高血圧とは違い、原因を突き止めて治療を行う必要があります。高血圧専門医にかかれば、自分に合った適切な治療を受けられます。
3.高血圧で病院に行く目安は?
「血圧が高めですね」と言われても、どのタイミングで受診したらよいのか迷っている方が多いのではないでしょうか。高血圧には自覚症状がほとんどないため、そもそも受診すべきなのか判断がつかない方もいるかと思います。
3-1.家庭血圧が135/85 mmHg以上になったら受診しよう
家庭血圧が135/85 mmHg以上になったら受診の目安です。日本高血圧学会では、家庭血圧が135/85 mmHg以上、もしくは診察室血圧が140/90 mmHg以上の場合を高血圧としています。血圧計が自宅にない方は「血圧が高めですね」と健康診断などで指摘されたら受診するようにしましょう。
3-2.自覚症状がない=健康に害がないというわけではないので注意
高血圧にはほとんど自覚症状がありません。人によっては頭痛やめまいが起こることがありますが、多くの方は症状がないために治療せず放置してしまうことがあります。
高血圧の放置は動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こすきっかけになるため非常に危険です。自覚症状がないからといって、健康に害がないわけではありません。
4.「高血圧イーメディカル」は高血圧専門医や、高血圧学会のトレーニングを受けた先生が診てくれるオンライン特化のサービス
「どうすれば高血圧専門医が見つかるの?」「どこで治療を受けたらいいの?」とお困りの方は、ぜひ「高血圧イーメディカル」をご活用ください。
4-1.高血圧症や循環器疾患の診療を行っている医師に無料で相談できる
高血圧イーメディカルには、高血圧や循環器疾患を中心に診療を行っている医師が所属しています。実際に高血圧専門医も複数名所属しているため、安心して高血圧の治療を受けられるでしょう。しかも相談料は無料です。最短で翌日に枠を押さえられますので、まずはお気軽にご相談ください。
4-2.オンラインで診療が完結するので通院の手間がかからない
高血圧イーメディカルは、受診から薬の受け取りまですべてオンライン上で完結します。そのため、もう病院や薬局で長い時間待つ必要はありません。
検査が必要な場合などは、必要に応じてご自宅の近くにある診療所や病院の紹介も行っております。適切なタイミングで対面診療を受けられるのもメリットです。
4-3.専用の血圧計と連携して専門チームが血圧をモニタリング
高血圧イーメディカルのプランにお申し込みいただいた方全員に、オムロン製の血圧計を無料でお渡ししております。こちらの血圧計は専用のアプリと連携しており、計測した血圧はすぐに専門チームと共有される仕様です。リアルタイムで血圧をモニタリングしているため、何かあればすぐに適切な対応を行っております。
5.まとめ
高血圧専門医とは、高血圧に関しての専門知識をもつ医師のことです。規定の研修カリキュラムを修了し、論文を発表したり認定施設で診療に関わったりすることで高血圧専門医の資格を取得できます。
高血圧専門医ならエビデンスにもとづいた治療を提供することはもちろん、合併症に気を配りながら治療を行うこともできるため、安心して治療を受けられるでしょう。高血圧イーメディカルには、高血圧専門医が複数人在籍しているため、適切な高血圧治療を受けられます。相談は無料ですので、お気軽にまずはご予約ください。