
医療の進歩はめざましく、診療の受け方も多様化しています。最近では、パソコンやスマートフォンを使ったオンライン診療が身近になり、対面診療と並んで、受診の選択肢として考えられるようになりました。でも、「どっちが良いんだろう?」「自分にはどっちが合っているんだろう?」と迷う方もいらっしゃるかもしれませんね。
ここでは、対面診療とオンライン診療、それぞれの良い点と気になる点を分かりやすくご紹介します。ご自身のライフスタイルや疾患状況に合わせて、最適な選択をするためのヒントにしてみてください。
目次
1.オンライン診療のメリット
オンライン診療の最大の魅力は、なんと言ってもその手軽さと利便性にあります。
1-1.どこにいても診察が受けられる
自宅はもちろん、職場や車内からでも、プライバシーが確保されている空間であれば診察が受けられます。わざわざ医療機関へ足を運ぶ必要がないため、移動時間や交通費を大幅に削減できます。
1-2.待ち時間が少ないことも
高血圧イーメディカルのオンライン診療は完全予約制で1診療15分確保されているため、待ち時間ゼロで丁寧な診療を受けられることが大きなメリットです。時間を有効活用したい方には特に嬉しいポイントでしょう。
1-3.治療の継続につながる
通院のハードルが下がることで、忙しさからついつい受診を後回しにしてしまいがちな方も、定期的な診察や薬の処方を続けやすくなります。
1-4.データ連携でスムーズな診察
例えば、高血圧イーメディカルでは、血圧データがシステムで医師に連携されているため、診察が始まってから医師に血圧の値について説明する必要がなく、よりスムーズに診察が進められます。
このように、オンライン診療は、忙しい現代のライフスタイルに寄り添い、医療をもっと身近なものにしてくれる可能性を秘めています。
2.オンライン診療のデメリット・注意点
便利なオンライン診療ですが、いくつか注意しておきたい点もあります。
2-1.触診/聴診や血液/尿検査はできない
モニター越しでは、医師が直接体に触れたり(触診)、聴診器を当てたり(聴診)することができません。また、血液検査や尿検査も行うことができない(一部、郵送検査を使うという手段もあります)ため、必要な場合は対面診療への移行が必要になります。例えば高血圧症には、ある特定の疾患が原因となって起こる二次性高血圧症が10%前後含まれていると言われています。確実な診断のためには、血液検査などが必要となることもあります。
2-2.疾患によっては向かない場合も
上記を踏まえて、例えば糖尿病など、定期的な血液検査や尿検査が必要なものは、少なくとも現時点においてオンライン診療には向きません。
2-3.情報機器の操作に慣れが必要
オンライン診療には、スマートフォンの操作、アプリのダウンロードなど、ある程度の慣れが求められます。慣れない方にとっては、少しハードルが高く感じるかもしれません。
オンライン診療は万能ではありません。例えば、糖尿病などの疾患をお持ちの方は、対面診療を受診されることをお勧めいたします。
一方で、高血圧などの、オンラインで連携できるデータ(毎日の血圧の値)が重要な疾患や、何度か検査が行われて経過が安定している脂質異常症など治療の継続が重要な疾患については、オンライン診療にも大きなメリットがあります。
3.まとめ
賢く使い分けて、自分に合った医療を選びましょう。
対面診療とオンライン診療、それぞれに一長一短があることがお分かりいただけたでしょうか。どちらが「優れている」ということではなく、あなたの症状や状況、ライフスタイルに合わせて賢く使い分けることが、これからの医療をより快適に、そして効果的に受けるための鍵となります。
状況に応じて最適な方法を選ぶことで、医療をより効率的に、そして安心して利用できるようになるでしょう。あなたの健康を守るために、それぞれの選択肢を上手に活用していきましょう。