高血圧で頭痛は起こる?自覚症状や注意すべき頭痛について医師が解説

監修者

【監修】谷田部 淳一

チーフメディカルディレクター・ 医師・医学博士

「頭痛があるときに血圧を測ったらいつもより高かった」
「高血圧になると頭痛が起こるって本当?」

高血圧が原因で頭痛になっているのではと心配になっていませんか?多くの場合、高血圧になっても自覚症状がほとんどありません。

しかし、症状として頭痛を訴える方がいるのは事実です。今回は、高血圧で頭痛が起こることはあるのか、注意すべき頭痛にはどのようなものがあるのかについて詳しく解説します。

1.高血圧とは


高血圧とは、血圧が高い状態が続くことです。何度測っても血圧が高い場合は高血圧と診断されます。驚くことに、20歳以上の日本人のうち、約2人に1人は高血圧です。高血圧には大きくわけて、本態性高血圧と二次性高血圧の2種類があります。

本態性高血圧は原因がはっきりとは特定できない高血圧のことです。高血圧の約90%は本態性高血圧と言われています。二次性高血圧は特定の原因によって引き起こされる高血圧のことです。

2.高血圧で頭痛になることはあるの?自覚症状は?


高血圧で頭痛が起こることはあります。基本的に高血圧になっても自覚症状はありませんが、人によっては頭痛やめまいなどの症状が出ることがあるのです。

頭痛が起きている場合は、動脈硬化に起因する病気がある可能性もあります。脳の血管内で血液が固まると、それが頭痛として表れることもあるので注意が必要です。

頭痛には多くの原因があります。血圧が高いからといって、必ずしも高血圧が原因で頭痛が起きているとは限りません。頭痛が気になるときは、高血圧かどうかに限らず内科や脳神経外科などを受診しましょう。

3.頭痛が原因で血圧が上がることもある

高血圧によって頭痛が起こることもありますが、その逆で頭痛が原因で血圧が上がることもあります。片頭痛や緊張型頭痛などの頭痛によって一時的に血圧が上がることがあるのです。

この場合、血圧は一時的に上がっているだけなので大きな心配はいりません。頭痛が治まると血圧も自然と落ち着いてきます。

4.高血圧の方は「高血圧性脳症」に注意


高血圧と関係のある頭痛でとくに注意したいのが、高血圧性脳症です。頭痛の症状だけでは済まないこともあります。高血圧性脳症と疑われる症状が出たら、すぐに医療機関を受診してください。

4-1.高血圧性脳症の症状

高血圧性脳症は、高血圧緊急症の1状態であり、おもな症状は次のとおりです。

  •  頭痛
  •  悪寒
  •  嘔吐
  •  視力障害
  •  意識障害
  •  けいれん

症状をそのまま放置しておくと、腎不全や胸痛、呼吸困難が表れることもあります。適切な処置をしなければ、死に至ることもある危険な病気です。少しでもおかしいと感じたらすぐに受診して治療を受けましょう。

4-2.高血圧性脳症が起こる原因

高血圧性脳症は、慢性的な高血圧や腎不全などによって起こります。急激に血圧が上昇することで脳の機能が低下し、頭痛や意識障害、けいれんなどの症状を引き起こすのです。脳の血圧は、一定のレベルを保つように調整されています。

しかし、調整がきかないほど血圧が上昇すると、脳に浮腫が生じて高血圧性脳症の症状が出現します。具体的には180/110 mmHg以上まで急激に上がると高血圧性脳症になりやすいと言われていますが、この値を超えたからと言って必ず高血圧性脳症を発症するわけではありません。

4-3.高血圧性脳症の診断方法

高血圧性脳症かどうかを診断するためには、まず血圧測定を行います。180/110 mmHg以上あるかどうかが1つの基準です。

ただし、血圧だけで高血圧性脳症と診断されることはありません。これまでどのような血圧管理を行っていたのか、どれくらい血圧が急激に上昇したのかなども加味して診断を行います。

診断を確定させるためには、頭部CTやMRIを撮ることも重要です。画像検査を行うことで、脳がどれくらい浮腫んでいるかを確認します。脳以外に腎機能にも影響が出ることがあるため、腎機能の評価を行うこともあります。

5.ほかにも注意!高血圧で頭痛が起こるケース


高血圧で頭痛が起こるのは、高血圧性脳症だけではありません。ほかの原因によって頭痛が起こるケースもあります。

5-1.二次性高血圧の兆候

二次性高血圧は病気や遺伝などによって起こる高血圧です。二次性高血圧が起こる兆候として頭痛が見られることがあります。このほか、夜間頻尿や抑うつ状態、集中力の低下などが見られることも少なくありません。

5-2.脳血管障害

脳血管障害は脳卒中とも呼ばれており、何らかの原因によって脳血管に障害が出た状態のことです。脳の血管が破れる脳出血やくも膜下出血、脳の血管が詰まる脳梗塞があります。脳出血やくも膜下出血、脳梗塞が起こると強い頭痛を伴うことが多いため、「いつもと何か違う」と気付けることが多いでしょう。

脳血管障害は急激に症状が始まることが多いですが、頭痛やめまい、手足のしびれといった前兆が見られる場合もあります。命に関わることもありますので、何か様子がおかしいと感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。

5-3.虚血性心疾患

虚血性心疾患とは、心臓の血液を送る冠状動脈が狭くなったり塞がったりする病気です。完全に塞がってしまうものを心筋梗塞、狭くなった状態を狭心症と言います。

虚血性心疾患と言えば胸の痛みや圧迫感を感じることが多いのですが、頭痛を伴うことも実は少なくありません。虚血性心疾患の原因として多いのが動脈硬化です。動脈硬化は高血圧によって引き起こされることも多いため注意しましょう。

5-4.妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群とは、妊娠時に高血圧を発症した状態のことです。妊婦の約20人に1人が妊娠高血圧症候群になると言われています。一般的な高血圧と同じで自覚症状はほとんどありませんが、頭痛や耳鳴りなどの症状を訴える方もいます。

妊娠高血圧症候群になると痙攣発作や脳出血が起きたり、胎児の発育が悪くなったりすることもあるため、適切な治療を早期に開始することが大切です。

6.高血圧を予防する方法


高血圧による頭痛が起こらないようにするためには、まず高血圧の予防を行う必要があります。おもな予防方法には、次の5つがあります。

6-1.食塩の摂取量を制限する

高血圧の予防でもっとも大切なのは、食塩の摂取量を制限することです。高血圧治療ガイドライン2019では、男女ともに一日あたり6 g未満に摂取量を抑えるように推奨されています。

また、2024年度から始める次期の国民健康づくり計画「健康日本21」においては、男女ともに7 g未満を目指すこととされています。

麺類のスープを残したり味噌汁を具だくさんにして汁の量を少なくしたりして塩分量を抑えるようにしましょう。

6-2.カリウムを摂取する

カリウムを摂取すると、ナトリウムの排出を促せるため血圧を下げられます。野菜や果物にはカリウムが多く含まれているので、これらを積極的に摂取するようにしましょう。

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、一日あたり男性では2,500 mg、女性では2,000 mgが摂取量の目安とされています。

また、世界保健機構(WHO)が提案した高血圧予防のために望ましいカリウムの摂取量は成人で1日に約3,500 ㎎とされています。一方で、腎機能が低下している人の中には、カリウムを制限しなければならない方もいらっしゃるため、かかりつけ医の指示に従いましょう。

6-3.適正体重を維持する

肥満の方は血圧が上がりやすくなります。BM25以上の方は肥満ですので、まずは体重管理から始めましょう。BMI20未満の方が高血圧を発症するリスクを1とすると、BMI25.0~29.9の方ではリスクが1.5~2.5倍になると言われています。

6-4.適度な運動を行う

運動を行うと血圧を下げることができます。大きく血圧が下がるわけではありませんが、運動後約22時間は降圧効果が持続すると言われているため、継続的な運動を行うことが大切です。1回につき10分以上、一日合計40分以上の運動を心がけましょう。

6-5.節酒・禁煙を行う

飲酒や喫煙は血圧を上げる原因です。アルコールを飲む習慣がある方は節酒を心がけ、喫煙している方は禁煙を行いましょう。アルコールは一日あたり男性でビール中瓶1本、女性でビール中瓶1/2本が目安です。

7.高血圧による頭痛が気になるときは「高血圧イーメディカル」で相談


「頭痛が増えたら血圧が上がっていないか不安」
「高血圧のせいで頭痛になっていないか心配」

このような悩みを抱えていませんか?高血圧イーメディカルなら、自宅にいながら高血圧に関するあらゆる悩みの相談や治療ができます。

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7-3.チャットでいつでも健康相談できる安心感がある

高血圧イーメディカルでは、いつでも専門チームにチャットで相談できるようになっています。「頭痛がするけど大丈夫?」「いつもより血圧が高くて心配」など、気になることがあればいつでもチャットから相談可能です。

8.まとめ


高血圧はほとんど自覚症状がないと言われているものの、人によっては頭痛が起こることがあります。強い頭痛が起きている場合は高血圧性脳症の可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。

頭痛は誰にでも起こる症状なのでついつい見逃しがちですが、高血圧が絡んでいるケースもあります。気になる症状がある方は、高血圧イーメディカルの無料相談をぜひご利用ください。

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